【言葉の再定義】コンセプトについて考えてみる

コンセプト&事業計画
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お店の開業を考えた時、まず最初にすべきこととして「コンセプトを決めましょう」ということをよく目にします。bizeatsの記事の中でも「自分のお店を持ちたい!」と思ってから開業するまでの9つのステップとして「覚悟を決める」次の段階として「コンセプト」を持ってきています。

  • まずはコンセプトを考えましょう
  • コンセプトに基づいて物件を探しましょう
  • コンセプトがブレないようにメニューの構成を考えるべきです

など、これからお店の開業に至るまで、コンセプトという言葉を幾度となく目にするでしょう。コンセプトが、それほどまでに重要なものであるということは、このようなことからお分かりいただけると思います。

しかし、「コンセプトって何?」「何で決めなくてはいけないの?」と聞かれた時にあなたは答えることができますか?

コンセプトとは、お店の主軸となるもので…

コンセプトってお店の概要のような、全体的なテーマみたいな。

と言ったように何となく理解している、わかっているけど、言葉にすることが難しいのもコンセプトの特徴です。お店のコンセプトを自信あるものをするためには、コンセプトの意味を理解している必要があります。もし、答えることができないのであればこの機会に自分の中できちんと理解できるようになりましょう。コンセプトづくりで難航していたり、振り返る時にきっと役に立つはずです。

コンセプトとは〇〇である。

前置きが長くなりましたが、「コンセプト」とは一体何でしょう?タイトルにある「コンセプトとは〇〇である」、あなたなら〇〇の中にどんな言葉を入れますか?

言葉のピントを合わせる

コンセプトという言葉を辞書で調べると「概念」と載っています。つまり「コンセプトとは概念である」となります。「概念」という言葉自体も、抽象的なため今ひとつ腑に落ちませんね。

もう一つの意味として、「意図」ともあります。意図とは、「目標」とも言い換えることができます。すると「コンセプトとは目標である」となります。随分意味がわかりやすくなったかと思います。つまり

「お店のコンセプトを決めましょう」=「お店の目標を決めましょう」となります。

言葉のピントが合ってわかりやすくなりましたね。

言葉の定義に正解はない

例として「目標」を入れましたが、これが正解ではありません。これも正解なのです。違う言葉として「方向性」でも良いかもしれませんし、「使命」と考える人もいるでしょう。このように言葉の意味を再定義する時に正解はありません。

人によって「幸せ」の捉え方が違うように「コンセプト」の捉え方も人それぞれ違います。ここで大事なのは、コンセプトはこれだという正解を見つけることでなく、自分が納得できる言葉の定義を見つけることができるかどうかなのです。

ちなみ私は

編集長
編集長

コンセプトとは、存在意義である!

と考えています。お店の「存在意義」を明確にすることによって、どのような人たちにどんな風に役に立ちたいのかがわかり、それがわかればそれを実現するためにはどうすれば良いかの手段が見えてくるのです。

有名店から見るコンセプトの重要性

コンセプトの言葉を再認識したところで、有名店のコンセプトを見ながら、より理解を深めたいと思います。コンセプトの理解を深め、それを実現することはお店のブランディングを作り上げることを意味します。

コメダ珈琲

コメダ珈琲は「くつろぐ、いちばんいいところ」をコンセプトにしています。回転率を求める喫茶店とは反対に、長時間くつろいでいただける場所づくりをすることで存在意義を見出し、他店との差別化に成功しています。

スターバックス

スターバックスのコンセプトはThird place(家庭でもなく職場でもない第3の空間)です。肩書きのない本当の自分を表現できる場所として利用されるThird placeとして価値を高めることで大きな成功を収めています。

ステーキガスト

気軽に、ごちそう!がコンセプト。「ごちそう=お肉、お肉=ステーキ」ということで手軽さと低価格でステーキの提供を実現しているレストランです。

丸亀製麺

本場香川(製麺所)の雰囲気を楽しんでいただくことをコンセプトとしている丸亀製麺。コンセプトに基づき製麺所としての立ち位置を守り、非効率ながらも各店内で打つうどんの魅力によって成長したお店です。

まとめ

今回はコンセプトについて考察してみましたが、いかがでしたでしょうか。コンセプトとはお店の進むべき道を示すコンパスであり、立ち位置を示す旗であり、自分の居場所を知るための地図とも言えます。「コンセプトとは〇〇である」言葉遊びを楽しむようにいろんな言葉を入れて、納得のいくものを探してみてくださいね。

また、この記事を読んでコンセプトの重要性を再認識すると同時に「言葉って意外となんとなくで使っているだなぁ」ということに気づいていただければ幸いです。そして言葉を自分が納得できるレベルまで噛み砕くことによって、認識を深め自信を身につけていただればと思います。

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