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飲食店開業!まずはコンセプトづくり! | ビズイーツ.JP 飲食開業経営辞典

飲食店開業!まずはコンセプトづくり!

コンセプト&事業計画
この記事は約5分で読めます。

飲食店の開業を考えた場合、はじめに考えなければいけないこと。それが「コンセプト」です。これから、物件探し、メニュー作り、店舗デザインなど店舗を構成する要素を多く考える上で全てこの「コンセプト」を軸として考えていきます。

今回の記事では、そもそもコンセプトって何?というところから、実際にコンセプトの作り方やその時の注意点まで書いています。

コンセプトって何?

開業に対する思いから紐解く

そもそもすでに自分のお店を持ちたいと考えているということは、そこには何かしらの思いがあって、開業を決意しているはずです。その思いとはなんでしょう?例えば「コーヒーの素晴らしさを多くの人に知ってほしい」や「共通の趣味を持った人たちが集まる場所を作りたい」、「仕事の疲れが癒される空間づくり」などなど、思いは様々あるでしょう。

より具体的にする

その思いを抽象的ではなく、できる限り具体的にシンプルな形に落とし込んだものがコンセプトです。コンセプトとは別の言い方をすると「概念」や「考え」となります。つまり、自分がお店を開業する「目的」です。目的が明確であれば必然と、どこで、誰に、何を、いくらで、といった付随する要素も明確になり、それはあなたがなぜお店を開業するのかという全体像を体系化したものに繋がります。

コンセプトの作り方

それでは、実際にコンセプトを作ってみましょう。ネット上には多くのコンセプトの作り方が取り上げられていますが、ここではとてもシンプルなやり方をお伝えします。「なぜ」を繰り返して質問することにより、思いを明確化していく方法です。

なぜ?なぜ?なぜ?

あなたが飲食店を開業する目的はなんでしょう?つまりなぜ飲食店を開業したいのか?先ほど例であげた「コーヒーの素晴らしさを多くの人に知ってほしい」で考えてみましょう。この人はなぜ「コーヒーの素晴らしさ」を多くの人に知ってほしいのでしょうか?それは、コーヒーが体に与える良い効果を伝えたいのかもしれません。または、コーヒーを飲む穏やかな時間を提供したいのかもしれません。または、豆の違いによる味の美味しさ・バリエーションを伝えたいのかもしれません。このように、一概に「コーヒーの素晴らしさ」を伝えたいという言葉の中には、さらに多くの思いが詰まっているのです。それを引き出して明確化してこそ、良いコンセプトと言えます。

「なぜ」を繰り返して自分に問いかけましょう。最低でも3回以上はなぜを自分に繰り返して質問してみましょう。

寺崎
寺崎

なぜあなたは飲食店を開業したいんですか?

Aさん
Aさん

コーヒーの素晴らしさを多くの人に伝えたいからです!!

寺崎
寺崎

なぜコーヒーの素晴らしさを多くの人に伝えたいのですか??

Aさん
Aさん

コーヒーにはリラックス効果があるので、お店が頑張る人たちの休息の場所になればいいと考えています!

寺崎
寺崎

なぜ頑張る人たちの休息の場所を作ろうと思ったのですか?

Aさん
Aさん

自分自身が企業に勤めていた時に、頑張りすぎた時期があって…その時に飲んだ一杯のコーヒー救われたことがあったんです。

と、このように「なぜ?」を繰り返すことによって、コンセプトは掘り下げられていきます。最初は「コーヒーの魅力」だったコンセプトは「頑張る人の休息の場所」へと深化しています。

また、自問自答するのではなく、自分の思いを人に伝えるのも良いですね。人との会話の中から自然な疑問として「なぜそれをしたいのか?」という質問が出たときに自分がどう答えるのかを考えます。自分だけの視点だけでなく、他人を通して自分の思いを見てみるのも非常に重要です。

コンセプトを作るときに気をつけるべきこと

自己満足ではダメ

どの方法でコンセプトを作ったとしても、気をつけるべきことが一つあります。それは、そのコンセプトはあなたの独りよがりになっていないかです。いくらあなたに飲食開業に対して強く熱い思いがあったとしても、それが世間一般的に受け入れなければ意味がありません。これが趣味で開業するのであれば良いのですが、そういった人は少ないでしょう。人生の大きな転機として、チャレンジとして挑む以上、市場(マーケット)との適合性は必ず見なければいけません。別の言い方をすれば、あなたのコンセプトの先には、お客様がいるのかを考えるということになります。

マーケットインとプロダクトアウト

この時の考え方として、マーケットインとプロダクトアウトという考え方があります。

詳しくは別記事で書きますが、簡単にいうとマーケットインとは「市場のニーズに合わせて生み出す商品」のことを指し、プロダクトアウトとは「商品ありきで、この商品を市場にどう売っていくか」を考えること指します。飲食店ではプロダクトアウトのお店が多いと言われています。「美味しいコーヒー」という商品が先にある場合、これをどう「市場」に売っていくかを考えるということになります。ただ、世の中には「美味しいコーヒーを出す」店は星の数ほどあります。そのお店とあなたのお店の違いはなんでしょうか?ターゲットしているお客様ですか?価格ですか?提供方法ですか?こういったコンセプトに付随する要素も具体的に考えることによって、あなたのコンセプトはより強固なものになります。

自分のコンセプトだけに目を向けるのではなく、その先のコンセプトによって喜ぶお客様の姿まで想像してお店作りを行うように気をつけましょう。

まとめ

以上が、コンセプトの作り方とその注意点になります。何度も書きますが、コンセプトはお店の中枢となる考え、背骨の部分にあります。ここがしっかりしていないと、いくらお金をかけようが、良いデザインだろうが、たちまち倒れてしまうでしょう。一番重要な部分だけに一番難しい部分とも言えます。しっかりと時間をかけて、自分が納得いくコンセプトになるまで、考えぬくように心がけましょう。

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