ガス容量の把握してますか?

厨房
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突然ですが、厨房設備を考えた時、ガス容量がどれくらいか、どのタイミングでチェックしていますか?日常生活では、ガス容量を気にする事はありませんよね。しかし、お店を開業する時には、ガスの容量はチェックするべき重要なポイントなのです。今日はガス容量チェックの必要性や、チェックの方法についてまとめます。

ガスの容量が足りない!!

こんな事あるの?って思うかもしれませんが、「ない」とは言い切れません。小さなカウンターだけのバーと中華料理店では同じ席数でも、使うガスの量が違うのは想像できますね。仮に、バーに合わせて、小さい容量のガスメーターが設置されていたとしたら・・・当然足りない事態になります。極端な例ですが、注意すべき重要なポイントなのです。

ガス供給の仕組みとガス容量(都市ガスの場合)

ガスの配管は道路の下を通り、建物に沿う形で地上に出ます。そこで、ガスメーターに接続されそれぞれの場所に供給されるの仕組みになっています。
ガスの容量は、ガスメーターの大きさで決まります。ガスメーターは○号と表示されます。
例えば、1号のガスメーターは、1時間に最大1万㎉の消費に対応できます。飲食店でよく見かける、業務用の3口コンロ。あるメーカーのガス消費量は26,000㎉/hとありました。1号では足りない計算になります。

ガス容量の目安

ガス容量の決め手は、「ガスを使った設備をどれくらい使うか」という事です。それにより、ガスの容量は全く違ってきます。コンロは3つ口なのか、お湯を沸かすために更に追加が必要なのかなど、お店の業態に合わせてガスの使用量は変わります。まずは自分のお店の規模、客席数、メニュー数をイメージし、ガス器具とその容量を把握する事をお勧めします。

一般的に言われているガス容量と業態については以下の通りです。
6号:小料理屋、寿司。バー、カフェ
10号:居酒屋、洋食、和食(そば、うどんなど)
16号:イタリアン、フレンチ、ラーメン
16号以上:中華料理

ガス容量が足りない場合はどうするのか

ガス容量が不足している場合の対応としては3つ考えられます。

  • ガス容量を増やす
  • ガス器具の見直しをする
  • 違う物件を探す

ガスの容量は簡単に増やせる場合と難しい場合があります。道路からメーターに繋がる配管の容量が、メーター容量よりも大きい場合はメーターを変えれば済むので簡単です。しかし、道路からメーターまでの配管の容量が小さい場合は、配管の工事が必要になるので、工事費用も工事期間も必要になります。
ガス器具の見直しの方が、現実的かもしれません。コンロも本当に3口必要か、オーブンはガスでないとダメなのかなど検討してみる余地は十分あります。また、ガスの使用状態も、フルパワーで使い続けるのかどうかも考えてみても良いでしょう。
違う物件を探すというのは最終手段になりそうですね。
このような事がないためにも、ガス容量の確認はとても大切なのです。

ガス容量の確認方法

ガス容量の確認が重要であると分かったところで、では、どのように確認すればよいのでしょうか?もし、ご自身で分かるのであれば、ガスメーターを見たり、ガス配管の太さを確認したりするのもひとつの方法です。不動産会社や管理会社に確認するのも良いでしょう。しかし、一番確実なのは、ガス会社に確認することです。仮に容量不足が分かった場合は、その場でどういう対応ができるか確認することもできますね。

まとめ

普段の生活では、ガスについて気にするのはガス代くらいで、容量を気にする事はなかったはずです。お店を開業する時は、ガス容量がとても重要になるのです。物件探しをしているときは、立地やお店の広さや明るさなどについ目が行ってしまいますが、ガス容量も忘れずチェックしてくださいね。

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