料理のメニューを考える時に、そのメニューに合うお皿も一緒に考える方が多いのではありませんか?一言でお皿といっても、その色や形、素材は沢山あります。
今回は、お皿の色と料理の相性について取り上げました。どんな色のお皿には、どんな料理が合うのか、想像しながら読み進めて下さい。
白いお皿
白は言うまでもなく、どんな料理とも相性抜群です。料理の色彩を美しく映し出してくれるのは白い食器の最大も持ち味です。和、洋、中華、イタリアンもフレンチもジャンルを問わず利用できます。
一言で白と言っても磁器のお皿は少し青みがかった固い印象の白、陶器のお皿はクリームがかった柔らかめの白、というように同じ白でも受ける印象は様々です。磁器の白は、クールで格式や正統派の印象を与えます。陶器の白は誰の目にも優しく安心感のある柔らかさで移ります。一押しメニューを磁器のお皿に盛りつけて、少し正統派な印象に仕上げてみるのも良いでしょう。何度もリピートして欲しい看板メニューは、陶器の白を使って親近感のある印象にしても良いでしょう。お店のコンセプトや料理の種類により、同じ白でも様々な使い方ができるのです。
黒いお皿
黒いお皿も白と同様に、どんな料理とも相性が抜群なのです。黒いお皿に料理を盛り付けると、色のコントラストで料理がより鮮やかにくっきりと見栄えよく映ります。黒いお皿は重厚感があるので、色とりどりのサラダを盛り付けてもよいのですが、それだとテーブル全体が重い印象になってしまいます。あえて重厚感を出したいメニューや、少量も見栄えが欲しい時に黒のお皿を選ぶと良いでしょう。お洒落で洗練された印象や、高級感が醸しだせるのも黒いお皿の特徴です。
青いお皿
青いお皿も、実は料理をくっきりと見せてくれます。青は濃い青~水色よりの青まで、同じ青でも色の幅がとても広いのが特徴です。濃い青は、黒同様の使い方ができます。水色よりの薄めの青になると、少し涼し目の印象になるので、暖かい料理よりは冷たい料理との相性が良いでしょう。ガラスまではいかないにしても、涼しさを表現したい時に使うとより効果的です。
緑のお皿
緑のお皿は和食では利用頻度が高いです。緑は、刺身などで使われる笹や大葉などの代わりの色味としての効果もありそうです。昔は笹や大葉は殺菌・防腐目的でお皿変わりに利用したり、料理を包んだりするのに利用していました。そういう意味でも和食とはとても馴染みのある色であると言えるでしょう。
赤や黄色などのお皿
その他、赤や黄色など発色の良いお皿もあります。少し勇気が必要な分野ではあります。
これらの色のお皿は、どちらかというとポップでキュートなイメージを演出しやすいので、カジュアルレストランでは、お店のコンセプトを表現する手段としては使いやすいかもしれません。また、お皿として料理を盛り付ける以外に、別のお皿と組み合わせて、コースターのように利用するのもひとつの方法です。内側がクリーム系の白で、外側が赤や黄色といった2色使いのものは導入しやすいかもしれません。メインで使うのもよし、差し色で使うのも良いアイテムです。
柄物のお皿
柄物も、様々な種類があります。和食器の柄と洋食器の柄は全く別の印象を与えます。また、地方の伝統の柄を食器に利用している場合は、食器そのものが存在感を与えてくれます。
柄物を取り入れる場合は、柄の分量が少なめの食器が使いやすいかもしれませんね。
まとめ
料理は五感のすべてを刺激します。その刺激が、お客様の記憶に飲食深く刻まれると「また来たい」と思って頂けて、リピーターに繋がっていくのです。最近の飲食店は、どこい行ってもおいしいお料理が出てきます。もはや、おいしいのは当たり前の世界です。○○のお店は美味しい、△△のお店も美味しいなど、ただ美味しいだけでは他店と横並びで普通になってしまうのです。どこで差をつけるのかはそれぞれの工夫しだいですが、より料理を印象付けるために、お皿を効果的に使うのも有効なのではないでしょうか。料理は食べてよし、見てよし。です 。