お店の営業時間と定休日どうやって決めればいい?

経営&運営
この記事は約5分で読めます。

1年365日、1日24時間。これは全ての人に平等に与えられている時間ですが、お店の営業時間はオーナーであるあなたが決めなければなりません。自分のお店ですから、好きに決めることができます。いつ休んで、どれくらい働けば良いのでしょうか?今回はお店の「営業時間」と「定休日」について書いています。

1.好きに決めれる「営業時間」どうやって決めればいいの?

営業時間は業態によって違いはありますが、例えばランチ・ディナー共に営業している居酒屋やイタリアンの場合は

ランチタイム  11:30-14:00
ディナータイム 17:30-23:00

など、営業時間を昼と夜に分けて営業していることが多いです。この場合14:00~17:30まではアイドルタイムとして片付けや、仕入れ、スタッフの休憩時間として使います。もちろんこの時間もカフェタイムとしてオープンしているお店もあります。そういったお店は午前中の内に全ての仕入れを済ませたり、配達してくれる業者を活用しています。スタッフの休憩は順番に取る必要があるので、少なくとも2人以上でお店を回す体制を作る必要がありますね。

カフェ主体のお店だとモーニングの需要があるかもしれません。そういった場合は7時からオープンすることもあるでしょう。逆にバーの営業の場合は、時間を気にせず楽しめるように深夜まで営業した方が良いかも知れません。こういったように業態や立地によって、営業時間は変わります。

家賃は変わらないから、営業する?

基本的にどれだけ営業時間を増やしても、固定費としてかかっている家賃は変わりません。だから、お店を開けている方が得だという考えもあります。しかし、お店を開けているということは、そこにはスタッフが存在し、電気も使っています。つまり変動費はかかっているのです。正社員として固定給だと変わらないのでは?という意見もあると思います。しかし、そこで人が働いている以上、労力というコストがかかっています。

もちろんそこに労力をかけただけの見返り(売上)があって、利益が出ているのであれば問題はありません。むしろ積極的にオープンしておくべきです。しかし、固定費が変わらないからという理由だけで、無駄に営業時間を長くすることは得策とは言えません。もし、その時間の売上が見込めていないのであれば、そこは思い切ってお店を休むことによって、コスト削減と従業員の休憩時間にあてる方が効率的なこともありますので、お客様の動きを見ながら判断していきましょう。

2.定休日を考える。いつ休む?

2-1.休みの決め方

お店の定休日の決め方として、曜日を決めて休む、特定の時期だけ休む、ランダムに休む日を決めるなどがあります。この中でも個人の飲食店の場合であれば曜日を決めて定休日としているお店が比較的多いでしょう。曜日の中でも週の前半、月曜・火曜・水曜あたりをお休みしているところが多いです。日曜日は繁華街などの場所によっては稼ぎ時ですが、ビジネス街などの場合であれば、休日の人口はすごく減りますのであえて日曜日を定休日にしているお店もあります。

定休日を月曜日としているお店も、祝日の場合は稼ぎ時なので営業し振替休日として翌日の火曜日を休むというお店もあります。水曜日は仕入れを行う市場が休みのことが多く、それに合わせてお店を休んでいる人もいます。こういったように定休日は周りの環境に依存することが多く、それに合わせて定休日を決めるのが良いのではないでしょうか。

2-2.自分のお店だから、自分で休みを決めればいい?

もちろん特別に曜日などを設定せずに、来月のご自身の都合に合わせて休日を選ぶやり方もできない訳ではありませんが、それをきちんとお客様に届ける手段を持っていないといけません。でなければ、せっかく来てくれたお客様がお店が休みで悲しい思いをさせてしまうことになります。ホームページなどに載せて告知ということもできますが、毎回行く前にホームページで定休日をチェックしなくてはいけないというのは、その一手間が来店のチャンスを逃してしまう可能性が出てきます。こういったことを考えると、定期的に休む日を決める方が良いのかもしれません。

2-3.お盆と正月以外は働く!

個人のお店では少ないですが、人材に余裕があるようでしたら、特定の時期だけ休むという営業方法を取ることもできます。特定の時期とは、例えば年末年始やお盆といった世間の大型の休日のことです。その期間以外はお店は営業しているとなれば、お客様もわかりやすいので来店しやすく、チャンスロスを防ぐことができ店舗の稼働日数も増やすことができるので、非常に効率的です。しかし、そこには人材の確保やご自身の体力的な問題が大きく関わってきますので、よく考えて決めましょう。

3.ここだけは気をつけて!

「営業時間」と「定休日」は、基本お店のオーナーであるあなたが自由に設定できます。とは言え、お店を利用するのはお客様であってあなたではありません。あなたが思うお店の形や働き方と、利用されるお客様両方を充分に考えて決めましょう。

開業してすぐは、その土地の雰囲気や周辺のお客様の状況もわからないので、最初は休まずに営業して情報を収集するのも一つの手です。そこで集めた情報から営業時間や定休日を導き出すこともできます。ただ一つ気をつけなければいけないことは、あまりコロコロ変更しないことです。

「先月までは日曜休みだったのに、今月は水曜日休みなっている。」
「11:00オープンだったのにいつの間にか12:00オープンになっている」

など、お客様を惑わすことが続くとお店の信用がどんどんなくなります。一度無くした信用を取り戻すには、途轍もない時間と労力が必要となりますので、決めた「営業時間」と「定休日」は守るようにしましょう。変更を余儀なくされた場合は、徹底した告知と周知を心掛けて、お客様に迷惑がかからないようにしましょうね。

タイトルとURLをコピーしました