ランチ営業ってしたほうがいいの??

経営&運営
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あなたがこれからやろうとしているお店はランチの営業を考えていますか?ランチ営業って忙しいばかりで大変なだけじゃないの?と思っている方も多いと思います。今回の記事では、結局のところランチ営業ってした方がいいのか?というところを中心に考えたいと思います。

1.そもそもランチ営業って?

ここで書くランチ営業とは、ただ単にお昼の時間も営業しているという意味ではありません。お昼の時間帯にその時間専用のメニューを用意して営業することを指します。例えば、ディナー主体の居酒屋が11時〜14時のお昼ご飯の時間帯に限り、「日替わり定食」や「お刺身定食」で営業するなどです。

ランチ営業全てというわけではありませんが、ランチ営業を利用するお客様の多くは仕事のお昼休みなどでの利用となるため、ランチ営業は時間にシビアな場合があります。ですので、ランチ営業をしているお店の多くは提供までの時間を短縮するために、アラカルトメニューではなくセットメニューで営業していることが多いです。また、ディナーのような特別な需要ではなく、ランチ営業は日常的な需要なので、ディナー営業より単価を低く設定する傾向にあります。

2.ランチ営業は骨折り損のくたびれ儲け?

ランチ営業の特徴

つまりランチ営業の特徴として、ディナー営業に比べて

・客単価が低い
・お客様の滞在時間が短い

といったことが言えます。ですので、お店側としては、売上をあげる方法として回転率をあげることが重要となります。単価が低い商品を多く売るというスタイルになるので、ランチ営業は忙しさの割に儲けとしてはあまり残らないという印象を持たれることが多いです。また、次の日の仕込みもディナー中にしなければならないなど、業務量としても多くなります。

実は効率が良いランチ営業!

ここまで読むと「そこまで無理してランチ営業する必要はないのでは?」と感じることでしょう。しかし、見方によってはランチ営業は非常に効率の良い営業スタイルなのです。

効率の良い理由として1つは「場所の活用」があります。ディナー営業のみでも、ランチ営業をしてもお店の家賃は変わりません。家賃20万円の焼肉屋さんはディナーだけの営業だろうがランチ・ディナー両方営業しても家賃が20万円は変わりません。つまりランチの単価が低く売上があまり見込めなくても、利益としては十分残る可能性があります。

また、「食材の活用」としても考えられます。ディナーで使う食材とランチで使う食材を共通のものにするのです。そうすることで、食材の使用頻度が高まり常にお客様に新鮮なものを提供することができます。新鮮な食材を常にお客様に提供できるということは、それだけ評価は上がり、お店の売上に貢献します。また食材が上手く流れているということは食材ロスを減らすことにも繋がっており、食材利用の効率化としても価値があります。

3.ランチ営業は儲からなくてもいい!?

また違う見方からランチ営業を見てみましょう。その見方とは「広告宣伝としてのランチ営業」です。つまりランチ営業を、ディナー営業に繋げるための宣伝として考えるのです。と言っても、この部分は捉え方の話なので、何か特別なことをするわけではありません。ディナーメインだとしても昼の時間からオープンしておくことによってお店の存在をアピールすることができます。また、夜のメニューの一部をお昼で使用することでディナーのお試し的な意味合いを持たせることが必然的にできるでしょう。

ランチ営業が赤字では意味がありませんが、仕事量の割に売上が見込めなくてもディナー営業のための「広告宣伝費」と考えると、お金がもらえる上にディナーの宣伝もできていると考えると非常に効率が良い方法だと言えますよね。

最後に

ランチ営業の特徴と考え方について書いてきました。ランチ営業は家賃が別でかかるわけではないので、場所の活用的に非常に効率的だと書きましたが、業務量という面においては多くなることは免れません。ランチ営業をすることによって得られるメリットにその業務量が見合っていれば、ランチ営業を行う価値は充分あるでしょう。

もちろんこの考えは飲食店の経営に関する一考えでしかありません。ディナーのみで営業が成立しているなら、それに越したことはないと考える人もいるでしょう。その分、昼の時間にしっかりと仕込みをすることによってディナーのお客様の満足度をあげるという考えもできます。

お店の業態によってはランチ営業をすることにより、その時間帯が慌ただしくなり、ゆっくり過ごして欲しいお客様の雰囲気を壊すことになり得る場合もあるでしょう。自分のお店のコンセプトとランチ営業をすることによって得られるメリット、環境の変化、全てを総合的に考えることをお勧めします。

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