飲食店開業!店舗の照明の基本の「き」

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店内の居心地を左右するのは、明るさではないでしょうか。例えば昼間の太陽光の注ぐ店内は、つい長居をしたくなるほど快適ですよね。仕事帰りに立ち寄った、少し照明を落としたバーは一日の疲れ癒してくれる効果もあります。しかし、お料理の全体に暗くなってしまってはどうでしょう。お料理のおいしさが伝わらないことにもなりかねません。店内の明るさは、人の居心地やお料理の見え方に影響します。その明るさを調整するのが「照明」なのです。照明の基本的なことから、照明の種類や特徴、その使い方まで一緒に考えていきましょう。

照明を扱う上で知っておくこと

照明を取り扱う時、日常では聞きなれない言葉が出てきます。効果的に証明を利用するためにも、それらの言葉は知っておきましょう。

1照度

例えば、勉強机のライトをつけて、ノートが明るく見えます。このノートを照らす「明るさ」が「照度」です。照度を表す単位はルクス(lx)です。

照度に関しては、労働安衛衛生法規のなかで、最低照度が決められています。しかし、現実的な場面ではJIS照度基準が使われることが一般的です。JIS規格によると、店内の照明は200ルクス、厨房の照明は500ルクスが推奨されています。200ルクスは、文字を書いたり細かい作業には少し暗いと感じます。500ルクスは学校の事務室の明るさをイメージすると分かりやすいです。

2輝度

例えば、太陽光が窓から入っている状態をイメージして下さい。壁に反射された光で部屋全体が明るくなりますね。これが「輝度」で表されます。店内の明るさや実際にどんな雰囲気かを検討したい時は輝度で考えるほうが良いでしょう。生活する上で私達が感じる明るさは、実は輝度で表される場合が負多いのです・

3色温度

色温度は、光の色を数字で表したのもです。単位はケルビン(K)です。たとえば、何かを燃やした時、温度が高いと炎は青くなります。温度が低いとオレンジ色の炎になります。つまり、青色のような寒色系は色温度が高く、オレンジなどの暖色系は色温度が低いことになります。ちなみに、自然光は5000K~6000Kと言われています。

市販の電球や蛍光灯をよく見ると色の記載がありますね。色は主に3種類あります。

昼光色:色温度は6000K程度です。やや青みがかった色合いで、やや曇りの時の太陽光をイメージすると分かりやすいです。

昼白色:色温度は5000K程度です。太陽光に近い自然な色合いです。自然で、過ごしやす色です。

電球色:色温度は3000K程度です。やや赤みのある、電球の色がイメージできますね。落ち着いた色合いで、カフェやカジュアルな飲食店に使われていることも多々あります。

4演色性

例えば、外食の途中でトイレに行きます。鏡に映る自分の顔が青く見えたことはありませんか?蛍光灯の光に影響を受けているのです。この状態が演色性です。自然光の下では彩り豊においしそうな野菜も、白熱電球の下では急に彩りが悪く感じてしまいます。光源の光の色は、それを照らすものに、影響を与えることは知っておきましょう。

照明に使用される電球の種類と特徴

それでは、照明に使用される電球にはどんな種類があるのでしょうか。その特徴も合わせてみていきましょう。

1蛍光灯

寿命が長く、数年はもつ。消費電力が少なく、比較的安価で購入できる

2LED

蛍光灯よりも更に寿命が長く、数十年使用できる。値段が高い。

3EL

LEDよりも寿命が長い。薄型で影ができにくい。値段が高い。

4白熱電球

演色性が高く、価格が安い。熱くなりやすいため、設置場所を選ぶ必要あり

5ハロゲン球

白熱電球同様、演色性が高い。寿命が短く、熱を持ちやすい。

まとめ

店舗の照明を考える時、どの場所にどんな効果を狙って、どんな明るさの照明を設置するか考えなければなりません。そのためにも、照明に関する様々な基礎知識を持つ必要があります。その上で、店舗照明をどうするのか。次回ご紹介したいと思います。

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