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人の五感から考えるお店づくり! | ビズイーツ.JP 飲食開業経営辞典

人の五感から考えるお店づくり!

経営&運営
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飲食店は数あるビジネスの中でも、お客様に五感全てを使って楽しんでいただくことができるサービスを提供することが出来ます。メニューのネーミング時によく「五感に訴えかけるメニュー名を」と言われておりますが、今回はメニュー名だけではなく、お店全体を五感という観点から見てみようという趣旨です。

【味覚】味はお店の生命線

飲食店にとって「料理」は命とも言え、一番大事な部分ですよね。お客様に「味覚」を楽しんでいただくために各店、料理には工夫をこらし自分のお店だけの味を研究していることと思います。

昨今では、Instagramなどの流行により、見た目がすごく豪華なものや可愛い料理や飲み物が増えました。しかし、見た目だけで商売が成立するほど飲食業界は甘いものではなく、しっかりと美味しさが伴っていなければ一過性のものとしてすぐに退場を余儀なくされることでしょう。

「味覚」は飲食店にとっての生命線です。これから他の五感について書きますが、この「味覚」という土台があるから成立するということを忘れないで下さい。

【視覚】目で食べる

「視覚で楽しむ」ことを別の言い方をすれば、「目で食べる」とも言います。特に和食など日本の料理は、四季折々の美しい盛り付けから、見た目の華やかさも一緒に味わうという意味で使われています。人の情報収集の内、約8割は視覚から入ってきているとも言われるほど視覚は重要です。だからこそ料理の盛り付けにはこだわらなければいけません。料理に対する期待感や評価は視覚を通して感じることが多いですよね。

料理に関するものだけではなくお店を視覚的に楽しんでもらうには、他にはどういったことがあるでしょう。メニューブックも視覚を楽しませる要素の一つですね。メニューブックを見てるだけ楽しい、どれを食べようか迷うというワクワクを視覚によって作り出すことができます。メニューから離れると、お店の外観や内装なども視覚で楽しませるポイントの一つです。スタッフの見た目も大事な要素の一つでしょう。統一されたユニフォームなどはお店の演出づくりの1つを担っています。

【嗅覚】香りは脳に直接届く?!

続いては嗅覚です。お客様を嗅覚で楽しませるにはどういったことが考えられるでしょうか。料理を提供した時に感じてもらう香りや店内に入店した時に感じる香りが大きいですね。

香り・匂いは本能にダイレクトに作用すると言われています。焼肉屋などに入店した時にお肉の焼いている香りを感じると、注文する前からワクワクしてきますよね。ダクト口がお店の前についている道を通ると香りにつられてついつい誘惑されてしまいますよね。これは香りが本能に直接作用しているからなのです。非常に有効的な集客の仕組みが自然とできていますね。

それだけ強力な嗅覚は、気をつけなければマイナスイメージに繋がることも少なくありません。下水から上がってくる匂いやトイレの匂いなどには十分注意しましょう。

【触覚】お店の全てが触覚の対象

飲食店において触覚で楽しませると考えた時に何を思い浮かべるでしょう。触覚とは触れる感覚ということです。ゆったりとしたソファや、木のぬくもりが感じられるテーブルやイス、床や壁など触れるもの全てが該当します。お店の居心地を大きく左右する部分ではあるのですが、ほとんどの人はあまり意識することなくその時間を過ごしていることでしょう。そういうあまり意識が向かないところにこそ、本当の居心地の良さを作り出す要素が隠されていたりするのです。

店舗の内装や外装を考える時には、見た目や価格も大事ですが、その材質に触れた時の感覚も大事にしてください。木などの材質は温かみを生み出し、ガラスなどは冷たくクールな印象を作り出します。

【聴覚】音で作るお店の雰囲気

耳で楽しむお店づくり。料理をしてる音、誰かと誰かが話している声、店内に流れている音楽、お店にはたくさんの音が存在します。その一つ一つがお店の雰囲気を作り出しています。この「音」に着目し、意識して操作することにより、お店の雰囲気づくりや演出を生み出すことができます。

例えば、料理の音が聞こえないようにクローズドキッチンにして、客席を個室にすることにより話し声をシャットダウン。BGMはクラシックなどを流し、大きさも少し小さめにすることで、非日常の空間を生み出すことができるでしょう。

逆にBGMを大きくし客席間を狭くすることで、お客様の話し声も必然と大きくなります。そうすることで活気ある店舗を作り出すこともできます。

五感全てを使って楽しめるお店を作ろう

五感を使ったお店づくりはいかがだったでしょうか。このようにお店づくりの考え方も少し変わった切り口にするだけで、見え方は随分変わってきます。人の感覚はこの5つのどれかに集約されます。つまり、どこか居心地が悪いと感じる場合は、この5つの感覚のどこかに原因があるのです。それを見つけることで問題解決へ繋げることもできるでしょう。

ここであげた五感を全て楽しませることができれば、あなたのお店の満足度は大きく上がることでしょう。

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