くつろぐ客席!テーブル選びからレイアウトまで

内装
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飲食店に必要不可欠なテーブルと椅子。購入前は、椅子に座って食事をする場面をシミュレーションするのではないでしょうか?どんな高さのテーブルがいいのか、どんな椅子が座りやすいのか、テーブルの大きさは?などなど選定のポイントはたくさんあります。また、いくら座りやすいテーブルと椅子を購入しても、客席のレイアウトによっては居心地の悪いものになってします。

テーブル選びの視点、大きさの目安、レイアウトの注意点などまとめました。

テーブルと椅子選び

テーブルと椅子の関係は、テーブルの天板の高さ、椅子の座面の高さ、テーブルの天板と椅子の座面の隙間の大きさ(差尺)で快適性が変わってきます。

一般的に快適と言われる差尺は300㎜前後です。平均的な椅子の座面までの高さを400㎜程度と考えると、テーブルは700㎜のサイズのものを選定するという計算になります。まず、椅子の高さを決めると、テーブルサイズが決めやすくなりますね。

これらは、あくまでも一般的なサイズになります。もしかすると、身長が高いお客様はテーブ位置が低いと感じるかもしれません。逆に小柄なお客様は、椅子とテーブルの高さに違和感があるかもしれません。個々のサイズ感に合わせるのはもちろん不可能です。また、カウンターメインのお店、ハイテーブルメインのお店など業態により選定条件も変わります。お店のコンセプトとターゲットになるお客様によってテーブルと椅子のサイズを決めることが重要です。

テーブル天板の大きさ

テーブル天板の大きさは、どれくらいのが良いのでしょうか。大きい方が良い気がしますが、客席数を考えると、大きさメインで選べないのが現状でしょう。

一般的なテーブルの大きさについて考えてみましょう。テーブルの大きさは2人用4人用6人用など人数によって変わってきます。2人用のテーブルでも、大きさは様々です。居酒屋の2人掛け用のテーブルは600㎜×600㎜のものが多く見られます。それを基準に考えるとカフェでは少し小さめ、レストランでは少し大きめのサイズ感だとイメージしやすいでしょう。

仮に、2人で居酒屋に行った時600㎜×600㎜の2人用のテーブルに案内されたとしましょう。中ジョッキ2つ、お料理2~3品、取り皿2枚くらいでテーブルの上は一杯になります。加えて、テーブルの上には箸や調味料、取り皿数枚、メニューが常設されています。少し狭いと感じた場合、テーブルサイズを大きくするのか、料理を出すスピードやタイミング、空いているお皿は下げるなどオペレーションの工夫をするのか、いずれにしても対策は必要です。

テーブル間隔

テーブルとテーブルの間隔はどれくらいが適正なのでしょうか。

レストランなどのゆったり目なお店では1坪1席、居酒屋などでは1坪1.5席、立ち飲みなどは1坪2席と言われています。つまり、客席配置の目安は1坪当たり1.5~2席というのが一般的です。

もっと具体的な数字で説明すると、通常人が1人通過するのに必要な幅は最低でも600㎜歩きでも300㎜と言われています。つまり、横並びのテーブルであれば、最低でも300㎜は必要です。300㎜一度測ってみてください。知らない人同士の300㎜は、落ち着いて食事をするには近いと感じる距離だと分かります。

テーブルとテーブルの間隔が近いという事は、当然お客様同士の隣接しあう距離が近くなるという事です。この距離は居心地に大きく影響します。距離と居心地は、年齢や性別、知り合いかそうでないか、個人の主観など様々な要因により方向づけらるという事を知っておきましょう。

テーブルレイアウト

テーブルの間隔は、ある程度の距離が必要という事は理解できたと思います。しかし、客席スペースの広さは決まっています。確保したい客席数も決まっています。テーブル間隔をあけていては、客席数が確保できないという事態になるでしょう。その問題を解決するのが、レイアウトです。テーブルのレイアウトはコンセプトやターゲットとなる客層、業態により決まります。そして、テーブルレイアウトをする上でポイントとなることを以下に示します。

・お客様動線とスタッフ動線の確認(可能なら重ならないように)

・テーブル間隔が狭い場合は視線が合わない配置を工夫する

・人数の増加合わせてテーブルを接続できる配置にする

・回転率を上げる工夫として、テーブル間隔を狭めるのもひとつの方法

まとめ

飲食店にとって、テーブルと椅子は単に食事をするためだけのものではありません。満足感を得るためには、テーブルの大きさや客席のレイアウトにまで気を配る必要があります。まずは、お店のコンセプトやターゲットとなる客層をしっかり固めてから、テーブルや椅子の選定をしてくださいね。

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