飲食店のトイレでガッカリした経験はありませんか?おいしい料理で満足したのに、トイレの衛生状態が悪いと、次訪れる気が失せてしまう・・・実は、トイレは大きな力を持っているのです。今日は、「トイまでも満足!」と思わせるトイレ作りについてまとめてみました。
トイレと客席の位置で気を付ける事
飲食店のトイレは、客席フロアに面した場所に設置されていることが多く見られます。トイレ付近の客席は、トイレ利用のお客様で落ち着かない雰囲気になってしまいます。客席フロアから、通路を経てトイレがある場合はよいのですが、フロアに面してトイレが設置されている場合は、客席からの見え方には十分な注意と配慮が必要です
・トイレまでのお客様動線の確認
・トイレ付近の客席については、トイレ入口から十分距離をとる、入口が見えないテーブル配置を
する
・トイレドア付近にパーテーションを置くなどの工夫をする
・トイレドア付近の照明を少し落としてみる
トイレ個室の広さはどれくらい欲しいか
トイレの個室の広さはどの程度確保すると良いのでしょうか。一般的に便器からドアまで40㎝、便器左右は15cm程度の空間が最低でも必要と言われます。最低の目安よりも少し大き目のスペースがあると良いですね。可能であれば、化粧ポーチなどの小物を置くスペースがあると更に良いでしょう。
トイレのスペースが十分に確保できない、もしくは、トイレのスペースがすでに決まっている場合は、便器の大きさを調整するのも良いでしょう。例えば、タンク付きのトイレよりも、タンクレスのトイレの方が少し小さめ設計になっています。値段はタンクレスの方が高額になりますが、お客様の満足度を考えた時、多少お金はかかっても快適性を選ぶほうが良い場合もあります。検討の余地はありますね。
満足感のあるトイレ作り3つのポイント
お客様の満足感を得るトイレは、どんなトイレなのでしょうか。トイレ作りで気を付けるポイントをまとめました。
1男女を分ける
可能であれば、男女別のトイレの方が、女性のお客様は安心して利用できますね。しかし、設計上トイレが一つしかない場合は別にすることは不可能です。トイレ利用が重ならないよう、お客様へお知らせするなどの配慮をしましょう。
2清潔
基本中の基本です。トイレはいつでも清潔にしておきましょう。便器周りはもちろん、手洗い周囲の水の飛び散り、鏡の汚れにも注意が必要です。タンクやトイレの隅に埃がたまらない様隅々まで清掃しましょう。また、清潔は清掃だけでありません。臭気に対しても対策を取りましょう。トイレ内は尿の飛び散りなど目に見えない汚染が広がっているものです。壁やほこりに付着した汚れが臭いの元になります。日々の清掃や換気は大切です。また、内装の資材選びも重要です。トイレの壁は拭き掃除可能な壁紙やタイル張りにしたり、床も水拭きできる素材を選びましょう。
3アメニティの充実
トイレ作りは女性のお客様に合わせて行うのが良いでしょう。女性のお客様は、トイレで化粧直しをするなど整容行動をとります。その時、鏡が綺麗、鏡布付近の照明が明るい、綿棒やコットンなどがあると、より快適な気持ちになります。また、突然に備えてナプキンを準備している事を知らせるPOPを設置しておくと、お店のサービスの良さが伝わるでしょう。
これら1~3は基本的なことです。この基本的な事がきちんとできていれば、お客様は不快に感じる事はありません。スペースや資金に余裕があれば、更に内装を凝った作りにするのも良いと思います。しかし、いくら高級感を演出したとしても、清潔やサービスといった基本は変わらず重要なのです。
まとめ
トイレはお客様の満足度に大きく影響します。だからと言って気合を入れて特別な事をするわけではありません。どこの店舗でも行っている、基本的な事を実行し維持する事が大切なのです。せっかくお料理やサービスで満足していただいたのに、トイレの状態でそれを覆すことがないようにしましょう。