チラシの配布は、お客様に直接的に情報をお伝えするためのひとつの方法です。手配りやポスティングでお客様の手元にチラシをお届けしても、興味関心を引くものでなければ紙屑として扱われてしまいます。「効果的にポスティングを行うためには?」でポスティングの効果を上げる方法についてはお話しました。その中でもふれたように、チラシ自体のデザイン性で、見てもらえるかどうかが決まるのです。
では、「チラシ自体のデザイン性」と聞いて、どんな事が浮かびました?お洒落でかっこいいチラシ?ぱっとみて目を引くチラシ?デザインの捉え方は人により大きく異なります。
今回は、目にとまるチラシを作るためには、どのようなデザインにすればよいのかをまとめました。あなたのチラシ作りの参考にしてください。
デザインとは
まず、「デザイン」とはどんな事を指しているのでしょうか。「デザイン」と調べてみると、このような説明があります。
デザイン design
Weblio辞書https://www.weblio.jp/category/occupation/kkygj
目的を持って計画、構想、設計、意匠などが本来の意味である。広告では、目標を達成するための情報伝達造形表現、またはその造形制作作業のこと意味する。グラフィック・デザインとかインダストリアル・デザインなどのデザイン対象による分類や新聞広告デザイン、ポスター広告デザインなど、媒体による区別がある。
いかがですか?これを見ると、お洒落でカッコいい以前に、目標を達成するためのものであると言えるのではないでしょうか。
では、具体的にどのような事に注意したデザインが必要なのでしょうか考えてみましょう。
デザインのポイント
では、目標達成のためにはどのようなデザインにすれば良いのでしょうか。デザインを考える時のポイントを説明します。
1目的と対象を考える
まずは、チラシをなんのためにつくるのか、誰に届けたいのかという対象を明確にします。新規オープンのチラシなら「新しくお店を始めた事を知って欲しい」というのが目的になります。そして、お届けしたいのは知って欲しいと思う相手になります。新規オープンの場合は近隣地域の方々になるのではありませんか。例えば、新メニューを開発したなら、「新メニューを食べに来てもらう」が目的になるわけです。目的、対象はその時々で変化します。その都度確認が必要です。
2伝える内容を考える
目的と対象が明確になったら、その人達に伝える内容を考えます。チラシに限らず、伝えたり、考えたりするための1つのツールとして、「5W1H」があります。5W1Hを簡単に説明すると、「When」「Where」「Who」「What」「Why」「How」の頭文字をとったものです。いつ、どこで、誰が、どのように、何を、なぜ、どのようにして、という項目をかんがえるのです。
例えば、新規オープンから2週間、チラシ持参のお客様に、お店の味を知ってもらうためにおススメ料理を1品サービスしよう!と考えた場合は以下のようになります。
・When(いつ) ○月△日(□曜日)~○月△日(□曜日)まで
・Whre(どこで) お店
・Who(だれ) 対象となるお客様(例えば、チラシご持参の方など)
・What(何を) お店のおススメ料理1品
・Why(なぜ) お店の味を知ってもらいたい、1品無料はお得ですよなど
・How(どのように)サービスとして無料提供する
伝える内容を分解して、5W1Hに当てはめて、もし抜けがあったり、ハッキリしない項目は、少し具体的にしていく作業を追加すると、より伝える内容が明確にわかりやすくなってきます。
3見た目を考える
伝える内容が決まれば、最後はチラシの見た目を考えていきましょう。見た目とは、言葉にしても、情報の配置にしても「見やすさ・わかりやすさ」が重要です。見やすさや分かりやすさのポイントを説明します。
・言葉磨き
ぱっと見て分かる内容にするために一番重要なのは、「興味・関心を引くひとこと」いわばキャッチコピーです。「新規オープン!無料!」なんて大きく書いてあると、お!と心が動きますよね。それを、○月○日新規オープン、ご来店の方に無料でおススメ・・・・なんてかいてあると、「ふ~~~~ん」で終わってしまいす。同じ事を伝えていても、言葉のインパクトでこんなに違うのです。キャッチコピーというと、敷居高くなってしまいます。強調したいことを表現する「ひとこと」を考えてみましょう。
・情報の配置の仕方
伝える内容や、強調したいひとことが決まれば、次はチラシ上で、どう配置するのかを考えます。ウェブサイトや紙媒体では、視線の動きが決まっていると言われています。これは、視線動線と言われています。その視線の動きに合わせて、情報を配置すると、見やすい・分かりやすい内容になるのです。Zの法則やFの法則は一般的です。ちなみにZの法則は、視線は左上端から始まり、そのまま水平に右、次に斜めに左下端に移り、最後はそのまま水平に右に移動するというものです。アルファベットのZになぞらえ動きです。Fは左上端から始まり、下方向へ垂直に移動、次に左上に戻って右へ水平移動2回繰り返す、まさにFの動きです。例えば、左上に「新規オープン!無料!」と赤字で大きく書いてあるほうが、右下にあるよりインパクトが強くなりますね。このように、視線の動きに合わせた情報の配置をすると分かりやす、見やすい内容になります。
・文字や写真で強調
見やすさ分かりやすさは、文字や写真にも助けられます。あなたのお店が、ワインのお店なら、ワイングラスとワインボトルの写真を大きく載せるだけで、何のお店か大体伝わります。写真は分かりやすさの代表格です。写真が利用できなら、取り入れましょう。
しかし、写真のチラシはコストが高めになってしまいます。継続的にチラシを配布しようと考えるなら、毎回写真付きのチラシは厳しいかもしれません。もし、低予算で行こうと思うなら、白黒印刷になってしまいます。そんな時の最強の味方は文字フォントです。字体や大きさを変える事で、見やすさはずいぶん変わります。工夫次第では、白黒印刷も見やすく分かりやすいものになるのです。
自分では無理・・という場合
チラシ作りのような作業には、得意・不得意があります。仮に、得意ではないとい方は、無料のテンプレートを使用してチラシ作成ができるサイトもあります。テンプレートの種類も豊富なので、そこで作成してもるのも1つの方法です。しかし、伝える内容は自分で考えてかなければなりません。あくまで装飾の部分での手助けになりす。
まとめ
目にとまるチラシ作りのポイントをお伝えしました。チラシが紙屑にならないためには、目的や伝える内容を明確にし、そこからチラシを作っていかなければなりません。「効果的にポスティングを行うため注意点」の中でお話したように、チラシの反応率は飲食店で0.3%前後と言われています。反応率を少しでも上げて、顧客として来店してもらえるよう、ポイントを押さえてチラシ作りをしていきましょう。