飲食店開業!飲食店における効果的な照明の使い方

店舗デザイン
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前回記事、店舗照明の基本「き」では、照明に関する単位や色、照明が対象物に与える影響などお伝えしました。それだけ、私たちは気がつかないうちに、照明や明るさの影響を受けているという事ですね。では、これからお店を開業しようと思っているあなた!照明を味方につけて、お客様に喜んでいただける空間作りをしていきましょう。

照明を設置する前に

1コンセプトの確認

照明は空間の雰囲気を演出するのに、とても大切です。何をするにしても、すべてお店のコンセプトに合っているのかを考えます。空間もそうです。ナチュラルな印象のカフェなのか、重厚感のあるレストランなのか、隠れ家的な存在にしたいのか、おしゃれな空間にしたいのか、それにより照明の使いかたが変わってきます。照明を設置する前にお店のコンセプトを再確認しておきましょう。

2場所と目的を明確に

照明は場所によって照度や当て方を変えていかなければなりません。厨房なら、天井から全体を明るく照らす蛍光灯などの照明が作業がしやすいでね。通路やトイレはやや照明を落としても良いかもしれません。店内も、業種によって照明の使い方は異なります。カウンターバーなのに、明るい照明では落ち着いてお酒を楽しむことができません。ファミリーレストランなら、家族どの年代でも食事がしやすい明るい照明が適しています。場所と目的は明確にしておきましょう。

照明を当てる場所によってどんな雰囲気になるのか

例えば、高級クラブの重厚感を照明でどう演出しているのでしょうか。解放感のあるカフェレストラン、明るさや解放感をどう作っているのでしょうか?室内は壁・床・天井の3つのパーツで作られています。照明を当てるとしたら、主にこの3つの場所になります。

ではどこにあてるとどんな雰囲気になるのでしょうか。

1解放感演出したい場合

天井や壁に照明を当てるのがおススメです。光の方向に広がりを感じるので、天井なら上方向、壁なら水平方向に広く感じます。

2重厚感や高級感を演出したい場合

床や壁に照明を当てます。天井に当てないという事です。天井が暗いと上方向への広がりが抑えられ、重厚感がでます。ソファ席などにすると、高級感の演出も出できます。

3解放感にプラス安心感を演出したい

解放感を演出する天井へ向かっての照明に、壁方向への照明をプラスすると足元はしっかりしと、全体には解放感のある雰囲気になり、快適で安心感のある空間になります。床も含め、全体を照らすと包み込まれるような演出ができ、女性に好まれる印象になります。

照明器具を使って更に空間演出を

店内全体の照明について、自分のお店をイメージしながら読んでいただけましたか?しかし、これだけでは何か足りない気がしますね。そこで登場するのが、照明器具です。

お店全体の明るさや方向性が決まったら、次は照明器具をプラスすることで、更にお店の雰囲気作りに繋げましょう。

天井からぶら下げるペンダントライトはインテリア性も高く個性的でおしゃれな雰囲気を作ります。ダウンライトは、空間がスッキリするうえ、暖かい雰囲気を演出してくれます。他にも、スポットライトは明るくしたいところを、ピンポイントで照らす事ができます。シャンデリアは高級感を出したい時にはよいアイテムですね。

意外に侮れないが、実は白熱電球なのです。白熱電球は値段が安く、演色性も高いのがウリです。シェードでおしゃれな演出もできます。もちろん、裸電球でもさまになる優れものです。しかし、難点が一つ。周囲に熱を持つため、必ず手の届かない所に設置する必要があるのです。使用する場合は十分な注意が必要です。

まとめ

お店の照明を考える時、全体の明るさや雰囲気はお店のコンセプトに合っているのか、お客様に楽しんで頂ける空間になっているのか、お料理の見え方はどうなのか、通路の明るさはオペレーションに影響しないか、厨房の作業環境はどうか、など様々な視点に立って考える必要があります。常に「全体」と「局所」バランスを取りながら、店舗照明を考えていかなければなりません。

今回は、一般的な照明の効果についてお話しました。この事を踏まえ、業種別の照明計画については別の記事でご紹介します。

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