最初に揃える食器のはなし

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飲食店で使う食器はどれくらい必要なのでしょうか?初めての飲食店開業では、食器をどれくらい揃えたらいいのか予想するのは難しいのではありませんか?また、食器は大きさも種類もたくさんあるため、あれもこれもと購入すると、今度は収納に困ってしまう事態になります。

今日は、初めて飲食店を開業する時、まず揃えておきたい食器(お皿を中心に)の種類や大きさについて説明します。

必要な食器の量

飲食店に必要な食器の量の目安は、客席×1.5~2倍量を言われています。つまり、席数が20席なら、食器の量は30~40人分は準備しておく必要があるという事です。繁忙時間にお客様の対応に追われて、洗い物をする時間がない!食器が足りない!という事態は避けたいですね。

食器選びのポイント

食器を選ぶとき、何を基準に選んだらよいか考えてみましょう。

1材質

和食器や洋食器、材質も陶器や磁器、ガラス製、木製などさまざまです。さすがに、和食のお店が洋食器ばかり使っていたのでは、違和感がありますよね。お店のコンセプトやどんなメニューを提供するかで、食器の材質は変わってきます。初めは、材質を揃えて購入しておくと統一感があり安心です。

2大きさ

平皿でも平らなもの、少し深さがあるもの、また縁がるいているものなど様々です。リムタイプというパスタを食べる深さのお皿もあります。どのお皿を準備するかは、メニュー数やメニュー構成に伴う使用頻度で決めるのもひとつの方法です。大きいものを準備して、使いまわす工夫もすると良いでしょう。

3色

食器の色は悩む所ではありますが、白系統の色を選んでおくと、どんな食材とも合わせやすいですね。たとえば、洋食やイタリアンのお店なら白磁の食器は相性が良いでしょう。和の要素を少し取り入れたい、という場合は粉引の食器も使用用途が広がりそうです。材質同様、色もお店のコンセプトによるところが大きいですね。

食器の色についてはこちらの記事も参考になります。

4プラスワンアイテム

同じ材質で同じ色では、あまりにも単調になりすぎる場合は、楕円形や四角など形の違うものを1つ入れるだけでグッと見た目の雰囲気が変わります。また、ガラスや木製食器をプラスするのも変化があってよいですね。色や絵付けのある食器を買い足す場合は素材が同じものを選ぶと、統一感がでます。陶器は陶器同士、磁器は磁器同士の方が相性は良いです。

具体的に何をどれくらい揃えるのか

では何をどれくらい揃えるのか。具体的に考えてみましょう。

食器の数は、客席×1.5~2倍ですね。

では、基本の食器はなにを揃えるのか。洋食メインのお店で考えてみます。

シンプルに平皿3種類とボウルでいかがでしょうか。

平皿はディナープレートと呼ばれる直径25㎝程の大皿があると便利です。メインのお料理はもちろん、ワンプレーととして使う事もできるし、パスタやデザートの盛り合わせにも利用できます。次に、食パン1枚分ほどの大きさの直径21㎝前後の中皿です。中皿も副菜やデザートの盛り合わせに利用できます。メニューによっては中皿で十分盛り付けができる場合も多いため、基本サイズに入れておくと便利です。そして、小皿です。小皿はパン皿とも呼ばれる、10~15cmほどの大きさのお皿です。これはパン皿、取り皿、ケーキ皿としても利用できます。

ボウルは形状にもよりますが、両手に収まるくらいの大きさなら、スープにも、サラダにも、場合によってはカレーにも利用できて便利です。

この基本形に、メニュー数やプラスワンアイテム、お料理を取り分けて食べるスタイルなのかなどの要素を加えながら食器の必要量を決めてみてはいかがでしょうか?

食器をシンプルにそろえる理由

食器をシンプルにそろえる大きな理由の1つは、収納がしやすいと言う事です。小規模な飲食店で食器収納がお客様に見えるというケースをよく目にします。この場合、きれい重なった食器は雑多な印象を遠ざけ、清潔感を感じさせます。普段使いの食器はきちんと重なるもの、プラスワンアイテムの食器はあえて見せる収納をするのもひとつも方法です。

まとめ

食器選びは、とても楽しく、メニュー開発と結びついて、ついつい増えてしまいがちです。最初はできるだけシンプルで広い用途で利用できる、という視点で選びましょう。種類を増やすのは、お店の運営が軌道にのって、客層や看板メニューが定着してからでもよいでしょう。

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