「あなたのお店、何年で元が取れる?」を計算する方法

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飲食店開業前に知っておきたい数字の話【ROI:投資収益率とは?】

ROIって何?

ROIという言葉をご存知でしょうか?ROI(アールオーアイ/ロイ)とは、Return on Inbestmentの略であり、日本語では投資収益率と呼ばれます。簡単に言うと、いくら投資してどれだけ儲けることができたのかを表す指標のことです。

ROI:どうやって計算するの?

ROIを計算する方法は2つあります。1つ目は「営業利益率 × 資本回転率」です。営業利益率は「営業利益 ÷ 売上高」、資本回転率は「売上高 ÷ 投資額」で算出します。2つ目は「営業利益額 ÷ 投資額 × 100」です。

1つ目はこの数字を出すのに二段階の計算が必要ですので、ここでは2つ目の計算式で具体例をあげてみます。

例えば

・ お店の開業に1000万円かかった

・最初の1年間で生み出した利益額は200万円だった

この場合であれば

ROI(%) = 200万 ÷ 1000万 × 100

という計算式になり、ROI = 20% となります。つまり投資額1000万円の20%を1年間で回収できたという結果です。また、1年間で20%回収できたので、5年間あれば投資した金額を全て回収できるということになります。この場合の計算式は以下の通りです。

投資額(100%) ÷ ROI(20%) = 回収期間(5年)

3年で元が取れるようにするには?

回収率の一般平均は投資した金額を回収できる約20%が理想と言われています。しかし、近年の飲食店業界は競争が激しく、3年で7割が廃業するとも言われています。であれば、5年は長すぎますので、30%を目指すよう心がけたいものです。

もちろん最初の1年と2年目であれば、売上自体が変わってきますので、一概には言えません。

どうやってROIを上げれば良いのか?

ROIが高い方が投資に対する収益性(回収率)が良いことはわかっていただけたでしょう。それでは、ROIを上げるにはどのような方法があるのでしょうか。

これも2つあり、1つは開業時の投資を抑える方法、もう1つは開業してからの営業においてしっかりと利益を残す方法です。ビジネスをする上で、極々当たり前のことですが、投資を限りになく抑えて利益を最大化すると必然とROIも高くなります。

現実的なことで言うと、開業の際の物件取得費を抑える工夫をする(居抜き物件や保証金の低さなど)。高い調理器具は買わない。などが挙げられます。利益をあげる工夫としては、そもそもの営業努力として売上自体を上げることと、無駄な出費をなくし経費を削減することが考えられます。

まとめ

まとめるとROIとは、この店舗が効率的に利益を出せているかを確認するための指標です。開業する前の売上見込みから回収がどれぐらいでできるかを知るために計算すべきであり、また開業してから多店舗展開を考えた際に2店舗へと踏み切れるかどうかの目安としても活用できます。

この機会に学ぶだけではなく、実際に活用するように意識してください。そして、ぜひ、あなたの開業に役立ててください。

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