飲食店の広告宣伝費ってどれくらいかけるべき?

集客&販促
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あなたが作る料理がどれほど美味しかったとしても、あなたのサービスがどれほど素晴らしいとしても、そのことをお客様に知ってもらわなくては意味がありません。今回は美味しい料理を、素晴らしいサービスを、素敵なお店を知ってもらうために使うお金「広告宣伝費」(または販促費)についてです。飲食店を経営にするにあたって、広告宣伝費をどれくらいかけるべきなのか?注意点は?といったことを中心に見ていきます。

広告宣伝費(販促費)とは?

簡単に言うならば、あなたのお店を多くの人に知ってもらうために使う費用のことです。普段から目にしているテレビCMは広告宣伝の代表的なもので、多くの企業が多額の費用をかけてCMを流しています。FacebookなどのSNSのタイムラインにも広告が流れてきます。食べログに代表されるグルメポータルサイトへの有料契約も広告宣伝費。自分で作ったチラシをポスティングする。この時の印刷代もあなたのお店を知ってもらうために使うお金です。広告宣伝にかけている費用となります。

他には、お店の開業記念パーティーやワイン会などの自主イベントの開催、リピーターを増やすためのポイントカードの作成などもあります。この場合は広告宣伝というよりかは販売促進の要素が強くなります。

このように広告宣伝の方法は数多くありますが、目的はただ一つ「この商品(サービス)を多くの人に知ってもらう」です。冒頭でも書いた通り、どれだけ素晴らしい商品でもその存在が知られなければ、存在していないものと一緒なのです。

広告宣伝費はどれくらいかけるべき?目安は?

お客様はあなたのことを知らない

前置きが長くなりましたが、これは商品やサービスだけに限らず飲食店の場合も同じです。美味しい料理さえ作っていれば、お客様は勝手に集まってくるのかと言われればそうではありません。もちろん可能性は0ではありませんし、SNSの発達により口コミが広がりやすくなっています。しかし、それだけに期待するのはあまりに危険ですし、広まるまでに時間が必要な為、先に資金が尽きる可能性があります。

もし、あなたが料理に自信があるのなら尚のこと広告宣伝をうまく活用して、そのことを多くの人に知ってもらうべきなのです。

結局いくらかければいいの?

それでは広告宣伝費は、いくらぐらいかけるべきなのでしょうか?これはお店の規模や狙いたい効果によって変わってくるものの、一般的には売上の3~5%と言われています。月に100万円の売上があればその内の3~5万円は広告宣伝に使いましょうということです。

これはあくまでも目安ですので、それ以上にかける月があったり節約する月があったりして当然です。例えば、戦略として2月、8月の比較的にお店が落ち着いている時期の売上補強として広告宣伝を打つのも1つです。そこをあえて広告宣伝費用を抑え12月などの繁忙期に大々的に広告を打つといった戦略を立てることもできるでしょう。広告戦略に明確な正解はありません。あなたがどういったコンセプトを持ち、どういったお客様に知ってもらいたいのかをよく考える必要があります。

気をつけるべき3つのポイント

それでは費用を使って広告宣伝を行う際にはどういったことに気をつけるべきでしょうか。

売上には天井がある

飲食店には売上に限界があります。意外と見落としがちですが、とても重要な部分です。営業時間という制約があり、席数という制限があります。いくら多くの広告宣伝費をかけてお客様を集めたところで、入店できるお客様には限りがあります。現実的にはあり得ませんが、10席未満の小さなお店が多額の投資をしてテレビCMを流したとしてもその費用を回収できるほどの売上を作ることは難しいはずです。これは極端な例ですが、雑誌の広告枠やグルメポータルサイトへの有料掲載も同じ考え方ができます。雑誌の枠や契約プランの価格は基本的にお店の大小に関わらず変わりません。同じ費用をかけて集客をしても回収できるほどのキャパシティがなければ意味がありません。かける費用と回収できる売上の関係は常に気をつけておきましょう。

効果測定

効果測定は必ず行うようにしましょう。店舗周辺にチラシを配ったとしても、インターネット使った広告をしたとしても、どれくらいの費用をかけてどのくらいのお客様を集めることができたのかを知る必要があります。チラシを配ったときは、配っていない時に比べてなんとなくお客様が多く感じる。いつもより売上が上がった気がするではいけません。1000枚チラシを配って10人のお客様が来店したといったような具体的な数字が必要です。そのためにはチラシに「このチラシを持って来ていただくとデザートサービス」といったような効果を測定できる仕掛けが必要です。

大事なお金や労力を使うのですから、しっかりと費用対効果を見極め、より効率的なもの効果的な方法を模索していきましょう。

継続すること

広告宣伝をしたからといってすぐにお客様が集まるとは限りません。1回WEB広告をして、集客がイマイチだからといって諦めてはいけません。それがチラシだろうとWEB広告だろうと効果が見えるまでに一定の期間を必要とする場合が多いです。一概には言えませんが3~4ヵ月を目安にするといいでしょう。その期間は毎月店舗周辺にチラシを配るといったように継続して行うことによって、1回目は見ただけで捨ててしまっても毎月目に触れることにより少しずつ記憶に残るようになります。そして「どこかにいいお店ないかな」とお客様が考えた時に初めて選択肢としてあなたのお店が思い浮かぶのです。

このように一見効果がないように見えても、ボディブローのようにじわじわと効いていることも考えられますので、継続して行うことをお勧めします。

最後に

集客に悩んでいないお店はほぼありません。そして、集客する方法はたくさんあり、これからもどんどん増えるでしょう。自分のお店のコンセプトにあった方法ややり方を工夫し考えて、他店との差別化を図る必要があります。それにはこういった有料の広告宣伝もありますが、HPや店舗のSNSなど無料のものでも少しずつ育てることにより、より強固な広告宣伝の手段となります。

有料で多くの人に知ってもらう戦略と、自社メディアを育てる戦略を並行して走らすと良いかもしれません。集客や宣伝広告についてはまだまだ書ききれない部分がありますので、引き続きお伝えてしていきますね。

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